利用事例一覧に戻る

家畜パドック・農道泥濘化防止材

概要

 乳牛・和牛を飼育する牧場のパドック(牛の運動場)は、降雨・融雪後にぬかるみを生じ(泥濘化)、作業性の悪化や病気を誘発します。その対策にクリンカを排水材として敷設することにより、泥濘化を改善し病気の原因となる牛体の汚れを低減・牛のストレスを改善することができます。


特徴

 砂状で透水性が高く硬度が安定したクリンカを利用することにより、パドックは泥濘化を抑制することができ、乳房炎などの原因となる牛体の汚れを低減することができ、牛のストレス改善(安楽性)が高まります。


施工方法

(1) 泥濘化した表層土を剥ぐ
(2) クリンカ利用固化盤・砂利層を20cm程度敷設(仕上り高)
(3) クリンカを20cm程度敷設(仕上り高)
(4) 完成
※クリンカだけの敷設でも泥濘化防止効果が得られますが、クリンカ固化盤・砂利層を基盤として敷設することで、効果がより長持ちします。
※施工後の管理は、クリンカ層に堆積した糞の処理を定期的に行う必要があります。必要に応じて、クリンカの再敷設も可能です。


※固化盤・砂利層上面への暗渠管設置も効果的です。


※水分が滞留し糞尿と混ざり牛の歩行による
こね返しで泥濘化が進行

※クリンカは透水性が良く硬度が安定しており、
泥濘化しないため牛の横臥が容易

利用状況

クリンカで改良したパドック
クリンカ+暗渠管で改良したパドック

牧場内の農道不良土砂との置換え、地盤に水勾配等の工夫で、良好な地盤維持
牛床の代替材として利用、
ワラの乾燥維持
クリンカを直接敷設しても
糞尿の後始末が容易